茶髪くんと日陰ちゃん
「なんで…?」
風間君は静かに私に聞き返す。
だって…
「風間君達が話してた事が事実なら私は必要ない」
私に構うなら他の子を構った方が喜ぶはずだし…
「付き合うなら他の子と付き合った方が何倍も楽しいはずだよ」
こんな女といて何がたのしいのか。
元々風間君はすごく元気な人だし…
もうだめだ…
ネガティブな事しか考えられない………。
「短かったけどありがとう。」
私はそう言って風間君に背を向けて歩き出す。
私の後ろからは足音は聞こえず、少し期待した私の目からは涙が零れた。