茶髪くんと日陰ちゃん









「本当に日景って鈍感だよな…」








ハァッとため息をつく風間君。







なっ…急にそんなこと言われたってわからないし…っ…










「じゃあ今から真剣に話すからよく聞いとけよな」









相変わらずの赤い顔で風間君は私より一段下の階段に座り込む。










「これはこれは風間 恭という小さな男の子のお話です」








……自分の昔のことだよそれ…。










それでも私は文句を言わずに大人しく黙っていた。












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