茶髪くんと日陰ちゃん







俺の声に反応した子はクルッと振り返る。









特別可愛いとかそんなことは思わなかったし…








その時は何も思わなかった。










「うん。

毎日見て、成長した所を見ると嬉しくなるんだ」







そう一言言うとまた花壇の方に体を向けて俺に背を向ける。








「へー」







不思議なやつ。








全く興味の沸かなかった俺はそう呟いて、ボールをとってまたグラウンドに戻る。












最初の印象は特に強くはなかった。














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