茶髪くんと日陰ちゃん
次の日もその次の日も毎日休み時間に花壇の前にいる女の子。
何故か毎日見てる間に俺は気にかけるようになった。
また今日も花見てる…。
そんなに楽しいのかな…?
「あー!!
ボールがあっちいったー!!」
一人のやつがそう大声を出す。
ボールが転がったのは花壇の方。
俺はすぐに反応して…
「俺取ってくるー!!」
誰よりも先にボールを追いかける。
いつもいる子に近づくだけで俺は緊張した。
最初の余裕は既になかった。