茶髪くんと日陰ちゃん







拭いて、俺はポケットに手を突っ込む。








職員室に行った時に先生がくれたアメ。







それを取り出して…









「これあげるからもう泣くなよ」







日景の前に手を伸ばす。







それを見た日景は疑問そうに…









「……あ…め…?」








そう呟いた。






きっといつも悪く言う俺がこんなことをしてるから驚いているのか日景はなかなかアメを受け取らない。









そんな日景の手を引っ張って…







「泣いたらダメだからな」








アメを渡して、そう一言行って俺はその場から離れる。










これくらいしかできないけど…











少しでも軽くなってくれればいい。











そう思った。













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