茶髪くんと日陰ちゃん
両思い
私はいつの間にか涙を流していて…
「って感じでバカな幼少期を送った恭君でした。」
そう言う風間君の頭を叩いた。
何それ何それ…っ…
「いて…っ…
ほら…前にいつから好きなのかって気になってだろ。
だから全部話したんだよ。」
そう言って風間君は私の顔を見る。
「なんで…そんな不器用なの…っ」
うぅっと泣く私を風間君は私を抱き締める。
「ほんと…今思うと不器用過ぎるよな…。
でも一途だろ?」
へへっと笑う風間君。
確かに一途だけど…
一途だけど変なくらいに不器用すぎるよ…っ…
「…それに花は好きだったけど私は風間君のこと覚えてない」
男子に話しかけられたとか全然覚えてないや…。
「ほんとひでーよな。
俺はあんなにときめいたのに…」