茶髪くんと日陰ちゃん
心の溝
下駄箱を開けた時に誰かに腕を掴まれる。
「?」
パッとその腕の方を見れば…
「久しぶり。
私達のこと覚えてるよね?」
その顔を見て私はゾクッとした。
私の腕を掴んでいたのは前にトイレに私を連れて行った3人の女の子達。
「あんたまだ恭と仲いいみたいじゃん」
私にビンタした子が私をグイグイと引っ張る。
あぁ…また私どこかに連れていかれるんだ…
今日は私にとって運が悪い日なのかな…。
もう………いいや……。
私は特に抵抗するわけでもなく引っ張られるまま連れて行かれた。