茶髪くんと日陰ちゃん






無事に手当も終わって…









「ありがとうございました!



遠原君もありがとう…!」








二人にお礼を言って私は立ち上がる。







早く帰らないと…お母さんが待ってる。










「送ってあげて」








先生が遠原君に一言声をかける。







「え…っ!?



私は一人で大丈夫ですよ…!」







さっきでさえ迷惑かけたのに送ってもらうなんて図々しい。









「大丈夫大丈夫。

遠慮しないで送ってもらってね」








先生はそう言うと私に柔らかい笑顔を見せた。










「送る」







遠原君は一言そう言うと歩き出す。










「あ…っ…




先生ありがとうございました!
さようなら」









私は遠原君を追いかける。











< 247 / 280 >

この作品をシェア

pagetop