茶髪くんと日陰ちゃん







校舎の外を歩きながら私は遠原君に話しかける。








「今日は助けてくれてありがとう。



すごく助かった」









本当に今日は遠原君がいなかったら危なかった。






「何もなくてよかったね」








遠原君は軽く微笑んだ。








「うんっ」








前保健室で会った時の遠原君はなんだか怖かったけど前回も力を貸してくれたし色々と恩人だ。









「ねぇ日景ちゃん」






遠原君が私に話しかける。







私は遠原君の顔を見て何を言われるのか待つ。










「今日の事。



ちゃんと恭に話しなよ?」










遠原君のその言葉に私は黙ってしまう。












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