茶髪くんと日陰ちゃん
「日景も、俺と同じ考えだろ?」
フワッと風間君は私の顔を手で包む。
「わ…わかってるくせに言わせないで…」
私は風間君と付き合ってから恥ずかしがり屋になった気がする。
風間君はそんな私を見て…
「言ってみろよ」
そんな命令口調で言ってきた。
小さい頃、私は風間君が大嫌いだった。
私は何もしていないのに意地悪ばかりしてきて…
でもそんな風間君の優しさを知った高校2年。
きっと私は風間君のことを随分と待たせてしまったでしょう。