茶髪くんと日陰ちゃん
「な…んで…?」
私と付き合ったら相手が可哀想とか…
またひどいこというの…?
「…………っ…」
風間君の顔を見ればバツの悪そうな顔をして…
グイッ…
私を引っ張って抱き締めた。
「…っえ……!?」
驚いた時にガサガサと音が聞こえて髪の毛に触れる風間君。
「…なんでもだよ……。」
なんでなんだろう……。
なんで私は昔から風間君との縁が切れないのか…。
どんなに嫌でも学校が同じになって…
それなのに…
幼い頃から知ってるのにお互いのことは何もわからない…。
だから風間君がどうしてダメというのか、今私を抱き締めてるのかすらその理由は見つからない。