茶髪くんと日陰ちゃん
倉庫に入ればドンッと背中を押されて私はマットの上にドサッと倒れた。
「かざ…まく…っ……!?」
私が風間君の名前を呼ぼうとした時にはもう風間君の顔がものすごく近くにあった。
「え…な、なに…これ…?」
あははっと苦笑いをしながら状況が全く読み込めない私。
だって…風間君の顔は近くにあるし…
両腕は風間君に掴まれてるし…
それよりもなにより風間君が私の上に跨いでる。
「………だよ…」
私が混乱していると風間君が何かボソッと呟く。
「えっ………?」
「なんで俺のじゃなくてあいつの言う通りなんだよ!!」
私が聞き返せば大きな声で風間君が怒鳴る。