茶髪くんと日陰ちゃん
「たまたまこの教室に入ったら物音が聞こえて近づいたら風間君が…」
そんなに慌てなくても…
「あ…そういうこと…」
風間君は少しあわあわしながらそう言った。
「お…俺なんもしてないよな?」
なんでそんなことを気にするんだろう…?
グイッと引っ張られたくらいでそれ以外は名前呼ばれたくらいで何もない。
「うん、大丈夫だったよ?」
私がそう言えば風間君はホッとした顔をした。
「でも…なんでお前が俺の腕の中にいたわけ?」
そういえば…と風間君は呟いた。