俺の彼女は車椅子でした。


その日家に帰ったあと

夜、インターフォンがなった

こんな時間に誰だろう……


親が働いていたから俺が出た


「…………明日香…………」


そこには長い髪も制服も濡れた明日香が立っていた


雨が降ってるわけじゃない


「亮でしょ……」


「え…?」


「先生にチクったの……亮でしょ?」


「あ………おう……」


「もう……余計なことしないでよ!!!」


そう言って明日香は思いっきり走って帰ってしまった


まさか……


俺がチクったせいで……


もっといじめが酷くなったのか………?



俺……なにやってんだよ……


余計ひどいことになってんじゃねぇか


思わずそこにしゃがみこんだ
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