俺の彼女は車椅子でした。
それから一度も話さず
帰りのHRが終わった
すぐに優人は部活に行ってしまった
そう言えば…
昴先輩に呼ばれてたんだ
わたしも教室を出た
3階にある視聴覚室に向かう
「あれ、奈々?」
ちょうど廊下で亮に出会った
「美術室って2階だよな…?
どこ行くんだ?」
「ちょっとね。
じゃあまたね」
昴先輩に会いにいくとはさすがに言えない
亮も深く聞かずにじゃあな、と言って去っていった