俺の彼女は車椅子でした。

あぁ……今日も奈々と話せなかった

謝れなかった…

「ゆうとー?
何考えてんの〜??」

綾香が顔を覗いてきた

綾香が高校に入ってきた時点で嫌な予感はしてたんだよな

「なんで無視するの?」

綾香が俺の腕に掴む。

軽く振り払った。

綾香が不服そうに顔をふくらませる。

ちょうどそのとき前から亮と明日香が歩いてきた。


「さっき三階で奈々とあったぞ?
お前らまだ喧嘩してんのか?」

「うるせー」

明日香があれ?という顔をした

「美術部二階だよね?
なにしに3階に行ったんだろ…?」

「そういやぁ、そうだな
なんか様子もおかしかったし」

3階……

「視聴覚室……」

亮が呟いた

待て……それってやべぇじゃねぇか

明日香と亮も察したみたいだ

3人で走って視聴覚室に向かった



頼む…………間に合ってくれ………
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