俺の彼女は車椅子でした。
田所綾香がしゃがみこんだ
「……だって……
優人だって……こうして欲しかったでしょ? 三浦奈々に同情して付き合ってあげてただけでしょ?
なのにあの子厚かましいから本気にして…
本当は私のことが好きなんでしょ?
だから、昨日も来てくれたんでしょ?」
「言いたいことはそれだけか?
顧問が呼び出してるって言ったら
そりゃあ行くよな、普通。
お前のことが好きだからじゃねぇよ」
「だって綾香、三浦奈々が持ってないものいっぱい持ってるよ?
歩けるし、顔もあの子と比べたら……」
「ざけんなよ?
お前何持ってんの?
奈々は俺から好きになった初めての女なんだよ
その女を傷つけるやつは男でも女でも許さねぇ」