俺の彼女は車椅子でした。

あぁ……しっかり考えてるんだ
みんなしっかり考えて文系理系も選んだのか…

高校入って終わりじゃないもんな

高校入るのが目標だった私は
なかなか目標が見つからない

「みんな夢持ってんな…」

亮がぽっつっと呟いた

「亮はなんかあるの?」

「ねぇよ。
無難に文系の私大行ってそこそこの会社入れりゃ満足だ」

「ちゃんとした目標じゃん」

「そういう奈々はなんかあるのかよ」

優人が顔を覗いてきた

「なんにも。
理系行ったのも得意科目だったらだし
本気で考えないとなぁ」


「まぁまだ時間はあるし…
選択肢も色々あるしな」

優人がそう言ってわたしの頭に手を置いた
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