俺の彼女は車椅子でした。
1時間くらい
優人が自転車を止めた
少し太陽が傾いてきた
「ほら、見てみろよ」
「わぁ…」
目の前には海が広がっていた
今まで海に来たことない
海ってこんなに青くて
こんなに綺麗なんだ
「ここ、遊泳禁止だからめっちゃ空いてるんだよな」
確かに…人が全然いなかった
優人がわたしをお姫様だっこしてくれた
「うぉ……」
優人のうめき声がした
「大丈夫!?わたし、重いよ!?
もしかして怪我がまだ…」
優人が笑った
「冗談だよ。行くぜ?」
ふと初デートを思い出した
その状態で砂浜の真ん中に下にレジャーシートを引いてその上に座らせてくれた