俺の彼女は車椅子でした。


「奈々!外出許可出たわよ!」


お母さんが喜んで言いに来た

「ほん…と…?やっ…た」

お母さんの顔もかなり明るくなってきた


「ゆう……と…そつ…ぎょうしき……いける」

「マジで!?外出許可出たのか!?」

わたしはゆっくりうなづいた

「よっしゃァ!じゃあ俺も頑張るか!」

「がんば…てね」

外出許可が出たと言っても半日だけだけど
それでも嬉しかった

あと一週間で…卒業式か…


優人のおかげでこんなにも回復できた

車椅子に乗ったりは出来ないけど
この前スープを飲めた

久しぶりの口からの食事は美味しかった

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