俺の彼女は車椅子でした。




「奈々ーー!!!」




手が震えた


足が震えた


立っていられなくなってしゃがみこんだ





あぁ…そうだ……これは…夢だ……





頬を思いっきりつねった



いてぇよ……夢じゃねぇ



奈々……嘘だ…嘘だ…嘘だ…




「奈々…起きろよ……起きろよ…」



何度も肩を揺らす

でも反応がない



「卒業式…来てくれるって言ったじゃねぇかよ…」



回復してんじゃねぇのかよ



死ぬなんて聞いてねぇぞ


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