俺の彼女は車椅子でした。


「奈々、どうした?深刻そうな顔して」


優人が顔を覗き込んできた。


「ううん。何でもない。
それより優人リレーお疲れ!」


隣にある優人の水筒をとって渡した。


「さんきゅ!あ、明日香走るみたい」

「あ、本当だ!頑張れー!」


その時、明日香が走り出した。




わたしもいつか



こんな風に走ってみたい……


叶わない希望を心の中で思ってしまった


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