俺の彼女は車椅子でした。
会場に入った
もう他の人もいるみたい
奈々の遺影を机の上に置いて席についた
「奈々、始まるみたいだ」
「新郎新婦入場です」
司会者の言葉とともにドアが開く
BGMとともに亮と明日香が入場してきた
「あいつら絶対緊張してるな」
遺影に話しかけた
ウェディングドレスを着ている明日香もタキシードを着ている亮もすごく大人っぽく見えた。
「もうすぐ出番だぞ」
奈々に話しかけて舞台に出る準備をした
「それでは友人からのメッセージです
二人の友人、石原優人さんと三浦奈々さんです!」
舞台の上に立つ
息を吸う
「えー、亮くん、明日香さん。ご結婚おめでとうございます。
2人は中二から付き合っていて、いつ見てもすごくラブラブだなぁと思っていました。
お互いが支えあっている良いカップルだと思っていました
高校生になっても二人のラブラブは続き、よく三浦奈々と俺とこの二人でダブルデートしてましてね、
ちょっと2人で遊んでくるーって言っても3時間くらい帰ってこないことがよくありました
そして、俺をどん底から救ってくれたのもこの二人です
俺が奈々を失ったとき、すごく近くにいて一緒に乗り越えてくれました
自殺しようとしたとき止めてくれたのも亮だったな……
この二人がいなかったら俺はここにいないことは明白ですね
きっと奈々も祝福してると思います
亮、明日香、幸せな家庭を築けよ
本当におめでとう」