俺の彼女は車椅子でした。

「…嘘言わないで…」

舞美がうつむいてる

「嘘だと思うならそれでいい
でも、舞美に嘘ついても得することないし

養護のとき、舞美がいなかったら学級委員なんてやってなかった
そもそも学校にすら行ってないと思う

わたしは9年間、舞美としか友達になれなかった
だけど舞美はたくさんの人と友達になった
普通学校との交流学級とかでも
舞美は友達になっちゃうんだもん
びっくりしたよ
少しだけ嫉妬したときもあった
舞美がわたしのこと嫌いでもいい
でも私は舞美と友達に戻りたい」

「奈々…
普通学校との交流学級でできた友達
もう誰もいないよ
みんな友達になったと思ってもすぐ居なくなっちゃう
だから……あたし……嫉妬してた
普通学校に行った奈々に
でも嫉妬する自分も嫌だ……
あたしは奈々のこと嫌いじゃない
自分の事が嫌いなの……」

舞美が泣いた

わたしも泣いた

何が悲しいのかわかんないけど

涙が出てきた…
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