俺の彼女は車椅子でした。

「お前、何…」

言い返しそうになってる優人の腕を引っ張った。

「言いから…」

「でも……」

優人が不服そうな顔をした。

…これ以上優人に迷惑かけたくない…

「もう慣れてるから…
……人、多いから、迷惑かかるから、わたし、もう帰るね。」

優人が早歩きで人混みと逆の方に車椅子を押した

「ちょっと、どこ行くの?」

優人は何も言わない
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