俺の彼女は車椅子でした。

電気の消えた教室のドアを開けた。

「あ……」

そこにいたのは優人だった

椅子に座って宙の一点を見つめていた

「……どした?」

「絵の具取りに来た…優人は?」

優人がゆっくりとこっち向いた

「俺、賭けてた。」

「…何を?」

「奈々が教室に来るかどうか」

「嘘でしょ」

「ほんと。
ドラマとかではすれ違いまくりそうな場面なのにな…
二人であって話したかった」

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