俺の彼女は車椅子でした。
「奈々、なんで何も言わなかったの?
告白した1週間後に付き合い始めたのに」
優人の目を凝視出来なかった
「断った人が言う権利ない…でも……」
「でも……?」
素直になろう……
「後悔した……断ったこと……」
「…俺も後悔した……
もっと粘り強く告ればよかった」
「……え?」
「祭りの日、
お前、酔っ払いじじぃに色々ひでぇこと言われてたじゃん?
俺、すげぇむかついた。
助けられない自分にイラついた
告ったけど、断られて、
お前のこと守れる自信なかったから
強く告れなかった
でも綾香と付き合ってみて
綾香には悪いけど……
奈々のことが頭から離れなかった。
亮も言ってたけど
俺、初めてこんなに好きって思った。
奈々が……好きだ………
奈々の笑顔が好きだ。
でも奈々がたまに見せる
不安な顔が嫌いだから
俺がお前の荷物半分背負う
お前のこと守りたい。」