しあわせのかたち
どうして碓井主任が阿部の気持ちを知っているのだろう?
弥生は阿部の態度でわかったらしいけど、碓井主任が阿部と会ったのは、私が阿部に告白をされた日くらいじゃないのだろうか。
まぁ、同じ会社なのだから、社内ですれ違っているかもしれないけど。
でも、それくらいで阿部が私の事を好きだったなんて事がわかるはずがないし。
どうして阿部の気持ちを知っているのかわからない私は、碓井主任の顔を見上げる。
「あぁ……。俺、阿部君に言われたんだ。“七海に告白しました”って」
えっ?阿部が?
「俺が七海の事を気になり出した頃、“阿部君が七海の彼氏なんじゃないか”って気になっていたんだ。でも、七海は“彼氏はいない”って言っていたし……。その言葉を信じていたけど、でも、どうなんだろうって思っていた。だから、あの日、七海が阿部君に連れて行かれて、すごく焦ったんだ。あの時にはもう俺は七海の事を好きになっていたし、ゆっくり時間を掛けて、俺の事を見て貰おうと思っていたから。
でも、あの日の阿部君の態度を見て、ゆっくりなんてしていられないと思った俺は、七海に気持ちを伝えた。それからしばらくして、かな?阿部君が言ってきたのは」
弥生は阿部の態度でわかったらしいけど、碓井主任が阿部と会ったのは、私が阿部に告白をされた日くらいじゃないのだろうか。
まぁ、同じ会社なのだから、社内ですれ違っているかもしれないけど。
でも、それくらいで阿部が私の事を好きだったなんて事がわかるはずがないし。
どうして阿部の気持ちを知っているのかわからない私は、碓井主任の顔を見上げる。
「あぁ……。俺、阿部君に言われたんだ。“七海に告白しました”って」
えっ?阿部が?
「俺が七海の事を気になり出した頃、“阿部君が七海の彼氏なんじゃないか”って気になっていたんだ。でも、七海は“彼氏はいない”って言っていたし……。その言葉を信じていたけど、でも、どうなんだろうって思っていた。だから、あの日、七海が阿部君に連れて行かれて、すごく焦ったんだ。あの時にはもう俺は七海の事を好きになっていたし、ゆっくり時間を掛けて、俺の事を見て貰おうと思っていたから。
でも、あの日の阿部君の態度を見て、ゆっくりなんてしていられないと思った俺は、七海に気持ちを伝えた。それからしばらくして、かな?阿部君が言ってきたのは」