しあわせのかたち
新入社員の望月が配属になり、その望月の歓迎会の日――…


俺は最初から、七海の隣に座った。

そして、七海や須賀、そして近くに座る部下達と飲みながら話していた。

だけど、この日、七海のお酒を飲むペースが前より早かった。

前に飲んだ時、お酒が強いのかを聞き、七海は「弱くはない」と言っていた。

それに、


「七海。今日、飲むペース早くないか?大丈夫?」


と聞いたら、


「そんな事ないですよー。大丈夫です」


と、返ってきた。

だから、これくらい飲んでも大丈夫なのかもしれないけど……


だけど、案の定、七海の足元はふらついていた。

そして、俺はふらつく七海を支える。


「大丈夫?」

「……はい、大丈夫です」


化粧室に向かおうとしていた七海。

だから、俺は須賀を呼び、七海について行くように言った。

そして、俺は化粧室から少し離れた場所で二人を待つ。


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