しあわせのかたち
「そんな事ないよ!ってか、ゆみが好きになる人に、たまたま彼女がいるだけじゃん。それに、私がちょっかいを出して別れるくらいなら、その程度の気持ちだったって事でしょ。だって、碧達は別れなかったじゃない」
高校生の時、私が付き合っていた彼氏を自分の物にしようとアピールをしてきた柚実。
その時は、その彼氏と私はよく喧嘩をしていた。
だけど、彼が柚実を好きになる事もなく、その時私達は別れなかった。
まぁ、大学生になって別の理由でフラれたけどね。
っていうか、柚実も彼女が居る男にちょっかいを出している自覚はあるんだ。
「まぁ、そうだけどさ。っていうか、雄二、女いるよ?別に、柚実が狙おうが諦めようがどっちでもいいけど」
「じゃぁ、本気出すね!」
柚実は“本気を出す”って言っているけど、もし雄二を自分の物に出来たとしても、すぐに他の男に気持ちが向くだろうな。
そんな事を考えながら、私が雄二と別れた事が嬉しくてにこにこしている柚実を見ていた。
すると、いつの間にか私の隣に阿部が座っていた。
「七海、大丈夫か?」
阿部は心配そうな顔で私を見る。
高校生の時、私が付き合っていた彼氏を自分の物にしようとアピールをしてきた柚実。
その時は、その彼氏と私はよく喧嘩をしていた。
だけど、彼が柚実を好きになる事もなく、その時私達は別れなかった。
まぁ、大学生になって別の理由でフラれたけどね。
っていうか、柚実も彼女が居る男にちょっかいを出している自覚はあるんだ。
「まぁ、そうだけどさ。っていうか、雄二、女いるよ?別に、柚実が狙おうが諦めようがどっちでもいいけど」
「じゃぁ、本気出すね!」
柚実は“本気を出す”って言っているけど、もし雄二を自分の物に出来たとしても、すぐに他の男に気持ちが向くだろうな。
そんな事を考えながら、私が雄二と別れた事が嬉しくてにこにこしている柚実を見ていた。
すると、いつの間にか私の隣に阿部が座っていた。
「七海、大丈夫か?」
阿部は心配そうな顔で私を見る。