しあわせのかたち
11時30分……


さすがに遅い。

5分、10分の遅刻は当たり前だったから、時間通りに雄二が来ない事は想定内だったけど。


どうしたんだろう?

何か、あったのかな?


私は心配になり、雄二に電話をする。


プルルル プルルル……


出ない……

本当に、何かあったの?


私は不安になりながら、電話を掛け続ける。


ガチャ――


「もしもし、雄二?今、どこに居るの?」


電話が通じた瞬間、私は雄二に尋ねる。


『あっ、言うの忘れてた。俺、彼女出来たから、お前と別れるわ。じゃぁな』


雄二に電話が通じた事にホッとした私。

だけど、雄二は何でもないようにそれだけを言うと、電話を切った。


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