しあわせのかたち
「いやー、七海さん、可愛いから、彼氏いそうなのになって思ってね」
私が、可愛い……?
ないないない。
可愛いっていうのは、柚実みたいな子をいうんだよ。
まぁ、性格はアレだけど、見た目は可愛いからね。
“私が可愛いなんて、あり得ない”と思い、黙っていると、
「なぁ……。部下になる子達をこんな風に言うのはなんだけどさ」
碓井主任は少し私に身体を寄せて、少し言いにくそうに口を開く。
「七海さんと須賀さん以外の女性社員達って、いつもあんな感じなの?」
「あんな感じ、と言いますと……?」
「こんな事を自分で言うのはどうかと思うけど……。正直、俺、自分がモテる自覚はある。だから、いつもの事と言えば、いつもの事なんだけど。でも、あんなにベタベタと触れてきたり、“狙ってます”オーラを出されてもさ……。個人的に飲んでいる時ならまだしも、これ、会社の飲み会だろ?だから、ちょっとな……」
声を潜め、そう言う碓井主任は苦笑いになる。
あぁ……
そういえば、私と弥生の居る席に来るまで、主任は先輩達に捕まっていたな。
私が、可愛い……?
ないないない。
可愛いっていうのは、柚実みたいな子をいうんだよ。
まぁ、性格はアレだけど、見た目は可愛いからね。
“私が可愛いなんて、あり得ない”と思い、黙っていると、
「なぁ……。部下になる子達をこんな風に言うのはなんだけどさ」
碓井主任は少し私に身体を寄せて、少し言いにくそうに口を開く。
「七海さんと須賀さん以外の女性社員達って、いつもあんな感じなの?」
「あんな感じ、と言いますと……?」
「こんな事を自分で言うのはどうかと思うけど……。正直、俺、自分がモテる自覚はある。だから、いつもの事と言えば、いつもの事なんだけど。でも、あんなにベタベタと触れてきたり、“狙ってます”オーラを出されてもさ……。個人的に飲んでいる時ならまだしも、これ、会社の飲み会だろ?だから、ちょっとな……」
声を潜め、そう言う碓井主任は苦笑いになる。
あぁ……
そういえば、私と弥生の居る席に来るまで、主任は先輩達に捕まっていたな。