しあわせのかたち
……えっ?

彼女、出来た?

で、別れる?

はぁ!?何それ!?

意味わからないんだけど!!


一瞬、何を言われたかわからなかったけど、雄二の言った言葉の意味がわかり、私はもう一度電話を掛けた。

だって、いきなりそんな事を言われても納得出来ない。


プルルル プルルル……


『何なんだよ!もう話ねぇよ!お前、しつこい』


電話に出た瞬間、雄二にキレた口調で怒られる。


「はぁ?“しつこい”って言われても、私、まだ何も言ってないし!っていうか、彼女出来たって何よ!いきなり電話で別れるとか言われても、意味わかんないんだけど!それに、“忘れてた”って何よ!!」


雄二に怒られた私はムカつき、周りに人が居るのも気にせず、大きな声を出していた。


『言葉の通りだけど?』


雄二はイライラした口調で続ける。


『ちょっと話が合ったから付き合ってみたけど。碧、お前、全然ヤらせてくれねぇんだもん』

「はぁ!?」

『そういう事だし、もう電話してくんな』


そう言って、雄二は電話を切った。


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