しあわせのかたち
「じゃぁさ……。ご飯でも行かないか?」


……えっ!?

碓井主任とご飯?

今、この状況で想像する限り、碓井主任と二人きり?


急な展開に、私はあたふたしてしまった。

そんな私の姿を見た碓井主任は、


「ダメ、かな……?」


と、シュンとしていた。


か、可愛い……


今の碓井主任を見て、年上の男の人にそんな事を感じてしまった。


って、今、そんな事考えている場合じゃなかった!

何か、答えなきゃ。


あたふたしている私は、頭をフル回転した。

いや、考える事なんて、何もない。


「は、はい!行きます!!」


こんなチャンスはもうないかもしれない。

せっかく碓井主任が誘ってくれたんだ。

そりゃ、行きたいでしょ!


私は緊張のあまり、大きな声で返事をしてしまった。


「ははっ。よかった。もう出られる?」

「はい」

「じゃぁ、行こうか」


そう言って、碓井主任はにこっと笑う。

帰る支度をした私は、碓井主任と一緒に会社を出た。


そして、私達は会社から少し離れた創作料理のお店に入った。


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