しあわせのかたち
「七海、ビールでいい?」
「はい」
「嫌いな食べ物とかある?」
私は首を横に振る。
「じゃぁ、適当に頼むな」
そう言うと、碓井主任は店員さんを呼び、
「生二つと――…」
いろいろ料理を注文してくれた。
どうしよう……
碓井主任と二人きりで、ドキドキしすぎて喋れない。
生ビールが運ばれてきたので、私達は乾杯をする。
「仕事終わりのビールはいいよな」
「はい」
笑顔で話し掛けてくれる碓井主任に対して、私は緊張で“はい”としか答えられなかった。
いつもみたいに、弥生や同期達とご飯を食べる時みたいに喋れない。
そんな私に気を使ってか、碓井主任はいろんな話をしてくれた。
……が、緊張し過ぎの私は、何を話したのか覚えていない。
運ばれてきた料理に手をつけ、お酒もすすんだ頃。
「なぁ、七海」
「はい」
碓井主任に視線を向けると、碓井主任は真剣な表情で私を見ていた。
「はい」
「嫌いな食べ物とかある?」
私は首を横に振る。
「じゃぁ、適当に頼むな」
そう言うと、碓井主任は店員さんを呼び、
「生二つと――…」
いろいろ料理を注文してくれた。
どうしよう……
碓井主任と二人きりで、ドキドキしすぎて喋れない。
生ビールが運ばれてきたので、私達は乾杯をする。
「仕事終わりのビールはいいよな」
「はい」
笑顔で話し掛けてくれる碓井主任に対して、私は緊張で“はい”としか答えられなかった。
いつもみたいに、弥生や同期達とご飯を食べる時みたいに喋れない。
そんな私に気を使ってか、碓井主任はいろんな話をしてくれた。
……が、緊張し過ぎの私は、何を話したのか覚えていない。
運ばれてきた料理に手をつけ、お酒もすすんだ頃。
「なぁ、七海」
「はい」
碓井主任に視線を向けると、碓井主任は真剣な表情で私を見ていた。