しあわせのかたち
「七海、今日、デートじゃなかったっけ?」
っていうか、何で、今、そこに触れるかなぁ。
阿部は私の隣に並んでお弁当を選びながら、聞かれたくない事を聞いてくる。
「うるさいなぁ。そういうアンタは祝日なのにスーツ着ているけど、仕事?」
ムッとしながら返すと
「クリスマスイブに休日出勤させるとか、ありえなくねぇ?」
言葉では“嫌”と取れる言い方をしているけど、別にそんなに嫌そうな感じもない。
「まぁ、予定はなかったけど」
「あっそう。それはご苦労様。じゃぁね」
私はお弁当とビールを持ってレジへ向かう。
「ちょっ……、待てよ。せっかく会ったのに冷たくない?クリスマスに一人でコンビニ弁当って寂しいから、俺ん家で一緒に食って飲もうぜ。どうせ、家近いんだしさ」
阿部はさっさと帰ろうとする私を、慌てて引き止める。
私の住むマンションと阿部の住むマンションは、歩いて10分くらいの距離。
近いのだけど……
「結構です!私、帰る」
今の私の顔を見られたら、何を言われるかわからない。
そんなのは嫌だ。
私はレジでお会計を済ませると、阿部を置いてコンビニを出る。
っていうか、何で、今、そこに触れるかなぁ。
阿部は私の隣に並んでお弁当を選びながら、聞かれたくない事を聞いてくる。
「うるさいなぁ。そういうアンタは祝日なのにスーツ着ているけど、仕事?」
ムッとしながら返すと
「クリスマスイブに休日出勤させるとか、ありえなくねぇ?」
言葉では“嫌”と取れる言い方をしているけど、別にそんなに嫌そうな感じもない。
「まぁ、予定はなかったけど」
「あっそう。それはご苦労様。じゃぁね」
私はお弁当とビールを持ってレジへ向かう。
「ちょっ……、待てよ。せっかく会ったのに冷たくない?クリスマスに一人でコンビニ弁当って寂しいから、俺ん家で一緒に食って飲もうぜ。どうせ、家近いんだしさ」
阿部はさっさと帰ろうとする私を、慌てて引き止める。
私の住むマンションと阿部の住むマンションは、歩いて10分くらいの距離。
近いのだけど……
「結構です!私、帰る」
今の私の顔を見られたら、何を言われるかわからない。
そんなのは嫌だ。
私はレジでお会計を済ませると、阿部を置いてコンビニを出る。