ボクサーな彼女
彩は話を変えるように、「理亜さん、夏休みどうしますか?ボス式にしますか?」と聞いた。
「お前はどっちがいい?」と理亜がいうと彩は、「ボス式にしましょう!!」と間髪入れずに言った。
「なら最初から聞くなや。まぁ、そのつもりではいたけど…休みはゆっくり休んでリフレッシュしたいもんな~」と理亜は言った。
「ありがとうございます!!ほんとは…もっとたくさん練習したいんでしょ?気持ちはわかってる。けど…皆大会で、疲れてるだろうし…思いきり休ませてあげよう。ボスが私にしてくれたように…。 ってことで、今年も皆で海だね~。楽しみ!!陸、今度は泳げないなんて言わないでね?」と彩は言った。
「あら、去年そんなこと言ってたの?陸君。ほんとは泳げるよね?今年は陸君の泳ぎ楽しみにしてるから…泳いでね」と紀子が言うと、
「わかりましたよ」と陸は言った。
が、かなり機嫌は悪そうだった。
夏休みに入り、彩は毎日、自主トレをする。
海デートの日、
四人は海を前に目をきらきらさせていた。
「今年の海もきれいだな~なぁ、紀子?」と理亜が言うと、
「そうね。去年の海もきれいだったけど…今年の海の方がきれいに感じる」と紀子、
「なんじゃそれ」といいながらも笑っていた理亜、
その様子を「二人っていつも楽しそうだよね~」と陸と彩は言いながら見ていた。
「さてと、今年も泳ぐかあ~」と言って理亜は海パンになると思いきり海にダイブした。
「彩さん、今年はナンパされないで下さいよ!!」と陸が言うと、
「気を付ける。けど…もしまたされたら助けてね?」といたずらっぽく笑った彩に、陸は少しだけ怒った。
「ずっと聞きたかったんですけど…彩さん、俺必要ですか?俺はずっと彩さんだけを好きです。でも彩さんは、俺のことあんまりですよね?俺、自信無いです。彩さんは強くてかっこ良くて…
守りたくても守れなくて…気がつけばいつも守られてる。それが悔しいです。
後ね、俺ね、この海苦手なんだよね!!
ヤンキーみたいなやつにかまされて溺れたんだよね。
泳げるはずなのに…
ここに来るとそれを思い出して辛くなるんだよ!!海が怖いんだよね。
けど…彩さんが楽しそうにはしゃいでたから頑張ってみたんだよ」と陸が言った。
理亜は一人海に入っていて何も聞いていないが、紀子と彩はその話を聞いてなんと答えていいのかわからず言葉が上手く出てくなくてうつむいた。
そして、しばらくして、彩は、
「ヤンキーごときに何よ。ボコられて沈められた?何でもっと早く言わなかったのよ!!」と言ったら、
「ごときに?ふざけるな!!俺の苦しみが彩さんに分かるかよ!!」と陸、
「わからないわよ、だから聞いてるの!!やられっぱなしでなんで抵抗もせずに受けてたの!?って」と彩は言った。
「俺は彩さんみたいに強く無いんだよ!!」と陸は言った。
紀子は逃げるようにして理亜のいる海に入っていった。
「兄貴~俺やっぱり今日は帰るから…彩さんのことよろしく。紀子さんもまたね。俺、少し考えるよ!!家で…。だから彩さんも考えて…俺の気持ちも含めてこれからの俺とのこと…」と陸は言って去って行った。
彩は止めることが出来なくて、遠くなっていく陸の背中をただ見つめていた。
彩は歯を食いしばっていた。
何も言えず、引き止められなくて…それが無性に悔しい。
涙さえ溢れてくる。
どうすればいいんだろう…陸になんて言えば良かったんだろう…。
彩はその事ばかりをずっと考えていた。
そんな彩を見つめながらも理亜と紀子は何も言わずにただ見守った。
しばらくして、理亜が、「彩、せっかく海来たんだから…入れよ!!」と言ったので、
彩は「うっ、うん。そうだね」と言って、海に入った。
「ねぇ、理亜さん、私、陸のこと何にもわかってなかったんだね。
陸にひどいこと言っちゃった…」と落ち込みながらいう彩に、
「らしくねえよ。気にすんな。俺も悪いんだ。アイツが海にトラウマを持つ理由を作ったのは俺だった…。
まさか、アイツがそんなこと思ってたなんて俺も気づいてやれてなかった。ほんとに…。けどな、いい機会かもしんねぇ。アイツはお前にぞっこん…
けど、お前はアイツほどアイツのことを思ってない。だから少し離れてゆっくり考えるといいよ。
自分の気持ち…。
向き合うべきだろ!!
ボクシングだけじゃなく、陸にも。なっ?時間は、たくさんあるんだ。ゆっくり時間かければいい。けど、夏休み終わるまでに決着つけてくれ。じゃないと、練習に影響出ても困るしな」と理亜は言った。
「カッコいいわ。やっぱり理亜最高!!」と紀子がいうと、
「惚れ直した?」という理亜、
「うん。惚れ直した」と紀子は返した。
「ありがとうございます!!やっぱり理亜さんは理亜さんですね。私が一目惚れしたときと変わらない…優しくて、カッコいい理亜さんだ」と彩が言うと、
「そう?そういってもらえて光栄だけど…俺は紀子のもんだから、お前のものにはならないよ?」と理亜がふざけるように言って、「当たり前でしょ~」と紀子が笑った。
「お前はどっちがいい?」と理亜がいうと彩は、「ボス式にしましょう!!」と間髪入れずに言った。
「なら最初から聞くなや。まぁ、そのつもりではいたけど…休みはゆっくり休んでリフレッシュしたいもんな~」と理亜は言った。
「ありがとうございます!!ほんとは…もっとたくさん練習したいんでしょ?気持ちはわかってる。けど…皆大会で、疲れてるだろうし…思いきり休ませてあげよう。ボスが私にしてくれたように…。 ってことで、今年も皆で海だね~。楽しみ!!陸、今度は泳げないなんて言わないでね?」と彩は言った。
「あら、去年そんなこと言ってたの?陸君。ほんとは泳げるよね?今年は陸君の泳ぎ楽しみにしてるから…泳いでね」と紀子が言うと、
「わかりましたよ」と陸は言った。
が、かなり機嫌は悪そうだった。
夏休みに入り、彩は毎日、自主トレをする。
海デートの日、
四人は海を前に目をきらきらさせていた。
「今年の海もきれいだな~なぁ、紀子?」と理亜が言うと、
「そうね。去年の海もきれいだったけど…今年の海の方がきれいに感じる」と紀子、
「なんじゃそれ」といいながらも笑っていた理亜、
その様子を「二人っていつも楽しそうだよね~」と陸と彩は言いながら見ていた。
「さてと、今年も泳ぐかあ~」と言って理亜は海パンになると思いきり海にダイブした。
「彩さん、今年はナンパされないで下さいよ!!」と陸が言うと、
「気を付ける。けど…もしまたされたら助けてね?」といたずらっぽく笑った彩に、陸は少しだけ怒った。
「ずっと聞きたかったんですけど…彩さん、俺必要ですか?俺はずっと彩さんだけを好きです。でも彩さんは、俺のことあんまりですよね?俺、自信無いです。彩さんは強くてかっこ良くて…
守りたくても守れなくて…気がつけばいつも守られてる。それが悔しいです。
後ね、俺ね、この海苦手なんだよね!!
ヤンキーみたいなやつにかまされて溺れたんだよね。
泳げるはずなのに…
ここに来るとそれを思い出して辛くなるんだよ!!海が怖いんだよね。
けど…彩さんが楽しそうにはしゃいでたから頑張ってみたんだよ」と陸が言った。
理亜は一人海に入っていて何も聞いていないが、紀子と彩はその話を聞いてなんと答えていいのかわからず言葉が上手く出てくなくてうつむいた。
そして、しばらくして、彩は、
「ヤンキーごときに何よ。ボコられて沈められた?何でもっと早く言わなかったのよ!!」と言ったら、
「ごときに?ふざけるな!!俺の苦しみが彩さんに分かるかよ!!」と陸、
「わからないわよ、だから聞いてるの!!やられっぱなしでなんで抵抗もせずに受けてたの!?って」と彩は言った。
「俺は彩さんみたいに強く無いんだよ!!」と陸は言った。
紀子は逃げるようにして理亜のいる海に入っていった。
「兄貴~俺やっぱり今日は帰るから…彩さんのことよろしく。紀子さんもまたね。俺、少し考えるよ!!家で…。だから彩さんも考えて…俺の気持ちも含めてこれからの俺とのこと…」と陸は言って去って行った。
彩は止めることが出来なくて、遠くなっていく陸の背中をただ見つめていた。
彩は歯を食いしばっていた。
何も言えず、引き止められなくて…それが無性に悔しい。
涙さえ溢れてくる。
どうすればいいんだろう…陸になんて言えば良かったんだろう…。
彩はその事ばかりをずっと考えていた。
そんな彩を見つめながらも理亜と紀子は何も言わずにただ見守った。
しばらくして、理亜が、「彩、せっかく海来たんだから…入れよ!!」と言ったので、
彩は「うっ、うん。そうだね」と言って、海に入った。
「ねぇ、理亜さん、私、陸のこと何にもわかってなかったんだね。
陸にひどいこと言っちゃった…」と落ち込みながらいう彩に、
「らしくねえよ。気にすんな。俺も悪いんだ。アイツが海にトラウマを持つ理由を作ったのは俺だった…。
まさか、アイツがそんなこと思ってたなんて俺も気づいてやれてなかった。ほんとに…。けどな、いい機会かもしんねぇ。アイツはお前にぞっこん…
けど、お前はアイツほどアイツのことを思ってない。だから少し離れてゆっくり考えるといいよ。
自分の気持ち…。
向き合うべきだろ!!
ボクシングだけじゃなく、陸にも。なっ?時間は、たくさんあるんだ。ゆっくり時間かければいい。けど、夏休み終わるまでに決着つけてくれ。じゃないと、練習に影響出ても困るしな」と理亜は言った。
「カッコいいわ。やっぱり理亜最高!!」と紀子がいうと、
「惚れ直した?」という理亜、
「うん。惚れ直した」と紀子は返した。
「ありがとうございます!!やっぱり理亜さんは理亜さんですね。私が一目惚れしたときと変わらない…優しくて、カッコいい理亜さんだ」と彩が言うと、
「そう?そういってもらえて光栄だけど…俺は紀子のもんだから、お前のものにはならないよ?」と理亜がふざけるように言って、「当たり前でしょ~」と紀子が笑った。