ボクサーな彼女

「いいんですか!?私なんて…まだまだですよ!!」と彩が言えば、

「まぁ、けど、ここまでリハビリして体はだいぶ動くようになったわけでしょ？そろそろ始めてもいいんじゃない？」とオーナーは言った。

そして、後日、彩はジムを訪れた。

男女共に凄く練習していて、彩は少し後ずさった。

「いらっしゃい。ようこそ…」とオーナーは笑顔で迎えてくれた。

ボスや草津も来てくれた。

「はーい、注目、みんなも知ってると思うけど…彼女の紹介するね～これからはここでみんなと一緒に頑張ってもらうからね～彩ちゃんです」とオーナーが言うと、

みんなは彩の方に来て盛大な拍手をしてくれた。

「体大丈夫？無理は禁物だけど…そんなに甘くは無いわよ？」とある女性が言った。

彼女は同じ事務所に所属する彩の先輩、歩美。

「はい。わかってます」と彩が言えば、

「まぁ、腕試しに付き合ってあげるわよ？」と歩美に言われ、彩は相手をお願いした。

上手く動かない体は、避けることさえ、キツかった。

それでも必死で、1発ずつ力を込めて放たれるパンチは重みのある強いパンチだった。