ボクサーな彼女
あれからあっという間に年が明けた。
栄介と彩は会う約束をした。
栄介と彩は二人で初めて行ったカフェに来ていた。
二人はコーヒーとケーキを注文した。
「どう?部活は…」と彩が聞くと、「そうですね~。いい感じです。陸さんが優しいので、俺、頑張れます。それに、今はもう狙われることもありませんし…」と栄介が笑うと、
「そう。ならよかった。陸、言ってたわよ。栄介は厳しくてみんなを引っ張ってくれてるから助かってるって。けど時々、自分みたいなのがキャプテンで良いのか?って不安に思うって。だからね、私言ってあげたのよ。陸は優しくて、栄介が厳しいならバランスがとれて丁度いいって。栄介も、そう思わない?」と彩が言うと、
「そうですね」と栄介は言った。
「もうすぐ、陸も卒業するじゃない?やっぱり不安なんじゃないかな~って思ったんだけど…どう?思い残すことは無い?クリスマスの時に陸には同じ質問をしたのよ」と彩が言うと、
「あります」と真剣な顔をして言う栄介に、「あるの!?」と彩は言ってしまった。
「陸は無いけど、私と同じ事務所に所属出来ないのが残念だって言ってたわ」と彩が言うと、
「後輩がスゴすぎて…俺はこんなやつらともう一年戦うのかと思うと、楽しみでもあるけど恐怖でもある」と栄介、
「なるほどね。栄介らしいわね。いいじゃない。楽しみながら最後までプレイすれば♪そんな栄介が私は好きなんだよ?」と彩は優しく言った。
「ありがとうございます。そういっていただけると、うれしいです」と栄介は笑った。
そこにケーキとコーヒーが運ばれてきて、二人はコーヒーをすすった。
そして、ケーキを一口、口に運んだ。
栄介は相変わらず、幸せそうにケーキを堪能した。
その様子を微笑ましそうに見つめる彩。
二人の間にはゆったりした時間が流れていた。
「ねぇ、ほんとは何が心残りなの?」と彩は聞いた。
「やっぱり、彩さんには敵いませんね。ほんと…何ですぐわかるんですか?」と栄介が聞けば、
「どうしてだと思う?私はあなたを大事に思って見てきたからよ。ずっと」と彩は言った。
栄介は照れてうつむいた。
「彩さんと戦いたかった」と栄介が言うと、
「あら?そんなのすぐ叶うじゃない?栄介だってプロになるでしょう?そしたら戦いましょ」と彩は笑った。
「はい。楽しみにしてますね!!」と栄介は大袈裟なほどに笑っていた。
「あのね、もうすぐデビュー戦ですよね!!頑張ってくださいね!!」と栄介が言うと、
「もちろん頑張るよ。ちゃんと自分と向き合うから」と彩は言った。
「ひとつ、ワガママを…」と栄介が言うと、
「何かしら!?」と彩が聞く。
「陸さんを貸して下さい!お願いします!!去年は彩さんと楽しいデートをさせていただきました!!今年は陸さんとデートしたいんです!!」と栄介が言うと、
「あら?いいわよ。私に言わないで本人に言ってよ。けど、私の恋人だから、それは忘れないでね?」と彩は笑った。
そんな話をしてコーヒーとケーキを満喫した二人は、
クライミングジムに向かって歩き始めた。
「ねぇ、せっかくだし、去年みたいにクライミングしよう?」と彩から言い出した。
栄介は言い出しにくかったみたいで、顔を変えて嬉しそうに笑い、「そうですね!!」と言った。
そして二人はクライミングジムに着くと、楽しそうにクライミングを始めた。
彩は上手く登れない。
バランスを取るのがとても難しかった。
けど、「いい、リハビリになるわ~」と笑って壁をゆっくりではあるが登っていた。
数時間して、二人は帰路についた。「今日も楽しかったね!!ありがとう」と彩が笑うと、「いいえ、こちらこそ」と栄介は笑った。
栄介と彩は会う約束をした。
栄介と彩は二人で初めて行ったカフェに来ていた。
二人はコーヒーとケーキを注文した。
「どう?部活は…」と彩が聞くと、「そうですね~。いい感じです。陸さんが優しいので、俺、頑張れます。それに、今はもう狙われることもありませんし…」と栄介が笑うと、
「そう。ならよかった。陸、言ってたわよ。栄介は厳しくてみんなを引っ張ってくれてるから助かってるって。けど時々、自分みたいなのがキャプテンで良いのか?って不安に思うって。だからね、私言ってあげたのよ。陸は優しくて、栄介が厳しいならバランスがとれて丁度いいって。栄介も、そう思わない?」と彩が言うと、
「そうですね」と栄介は言った。
「もうすぐ、陸も卒業するじゃない?やっぱり不安なんじゃないかな~って思ったんだけど…どう?思い残すことは無い?クリスマスの時に陸には同じ質問をしたのよ」と彩が言うと、
「あります」と真剣な顔をして言う栄介に、「あるの!?」と彩は言ってしまった。
「陸は無いけど、私と同じ事務所に所属出来ないのが残念だって言ってたわ」と彩が言うと、
「後輩がスゴすぎて…俺はこんなやつらともう一年戦うのかと思うと、楽しみでもあるけど恐怖でもある」と栄介、
「なるほどね。栄介らしいわね。いいじゃない。楽しみながら最後までプレイすれば♪そんな栄介が私は好きなんだよ?」と彩は優しく言った。
「ありがとうございます。そういっていただけると、うれしいです」と栄介は笑った。
そこにケーキとコーヒーが運ばれてきて、二人はコーヒーをすすった。
そして、ケーキを一口、口に運んだ。
栄介は相変わらず、幸せそうにケーキを堪能した。
その様子を微笑ましそうに見つめる彩。
二人の間にはゆったりした時間が流れていた。
「ねぇ、ほんとは何が心残りなの?」と彩は聞いた。
「やっぱり、彩さんには敵いませんね。ほんと…何ですぐわかるんですか?」と栄介が聞けば、
「どうしてだと思う?私はあなたを大事に思って見てきたからよ。ずっと」と彩は言った。
栄介は照れてうつむいた。
「彩さんと戦いたかった」と栄介が言うと、
「あら?そんなのすぐ叶うじゃない?栄介だってプロになるでしょう?そしたら戦いましょ」と彩は笑った。
「はい。楽しみにしてますね!!」と栄介は大袈裟なほどに笑っていた。
「あのね、もうすぐデビュー戦ですよね!!頑張ってくださいね!!」と栄介が言うと、
「もちろん頑張るよ。ちゃんと自分と向き合うから」と彩は言った。
「ひとつ、ワガママを…」と栄介が言うと、
「何かしら!?」と彩が聞く。
「陸さんを貸して下さい!お願いします!!去年は彩さんと楽しいデートをさせていただきました!!今年は陸さんとデートしたいんです!!」と栄介が言うと、
「あら?いいわよ。私に言わないで本人に言ってよ。けど、私の恋人だから、それは忘れないでね?」と彩は笑った。
そんな話をしてコーヒーとケーキを満喫した二人は、
クライミングジムに向かって歩き始めた。
「ねぇ、せっかくだし、去年みたいにクライミングしよう?」と彩から言い出した。
栄介は言い出しにくかったみたいで、顔を変えて嬉しそうに笑い、「そうですね!!」と言った。
そして二人はクライミングジムに着くと、楽しそうにクライミングを始めた。
彩は上手く登れない。
バランスを取るのがとても難しかった。
けど、「いい、リハビリになるわ~」と笑って壁をゆっくりではあるが登っていた。
数時間して、二人は帰路についた。「今日も楽しかったね!!ありがとう」と彩が笑うと、「いいえ、こちらこそ」と栄介は笑った。