ボクサーな彼女
「彩、次の相手も手強いと思うけど、気張るんだよ!!彩なら大丈夫!!」と歩美は言ってこの日も彩の相手をしてくれた。

彩は歩美と共に強くなっていった。

数日後ー

陸と栄介はデートをすることになり、待ち合わせた。

「さてと、今日はデートだし…気分転換に思いきり遊ばないとね!!さあ、栄介何しよう?」と陸は言った。

陸はとても楽しそうで、栄介は少し複雑な気持ちになった。

「どしたの?自分で誘ったくせに…乗り気じゃないの?」と陸が言って栄介の顔を覗き込むと、栄介は顔を赤くした。

「もしかして緊張?可愛いなあ~」と陸は言って栄介の頭をグシャグシャした。

栄介は、「プラン何も考えてないんですけど…良いですか?」と言った。

「いいよん。だっていつも彩さんといくときは彩さんがリードしてくれてたんでしょ?なら、今日は俺がしてあげる」と陸は可愛く言ってみた。

「なんか、陸さん、普段カッコいいのに今日はおねぇみたいです」と栄介が言うと、

「失礼だな!いつも俺はこんな感じだよ?彩さんに聞いたらわかる。とりあえず、どこか行こう?」と陸は言って歩き始めた。

栄介も歩き始めた。

「俺との想い出づくりしたい!!って言ってくれたよね?どんなことすれば栄介の中に俺残る?」と陸は歩きながら聞いた。

「彩さんに聞いたんですけど、陸さんってあんまり甘いもの得意じゃないんですよね?俺、激甘党で、よくカフェに行きました。スポーツとかもあんまり好きじゃないって聞いてますけど…」と栄介は言った。
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