ボクサーな彼女
「もっと私にも頼ってよ!!陸の恋人だよ?私には頼れない?」と彩は言った。「違います!!そんなことない。けど、自分が情けなくて…」と陸が言うと、「陸は陸だよ?理亜さんとは真逆なの知ってる。優しすぎる陸はあそこでのプレイは合わないんでしょ?ボスが言ってた。私だって今いる梨田ジムが合ってると思うから梨田ジムで頑張ってるんだよ。ボスや、草津さんがいてくれて、オーナーはすごく優しくていい人、それに、歩美さんていう、先輩がいるんだけど…私のことよく面倒見てくれててね。だから頑張れる。負けても戦える」と彩は言って、陸の頭を軽く撫でた。「ありがとうございます。彩さん」と陸言った。彩はケータイを取り出すと、オーナーに連絡をした。そして、陸に代わった。オーナーは「どうしたい?」と聞いてくれて、「まだ続けたいです。けど…今のままじゃ続けられる自信はないし、メンタルが持ちそうになくて…苦しいです」と陸は言った。「そうか。なら、うち来るかい?大事にするよ!!君の気持ちが決まるならうちと契約しよう?もちろん、契約金は下がるけどね」とオーナーは言った。「はい。ありがとうございます」と陸は言った。