運命。
目を覚ますと5時前。
「やばい!翔のお迎え!!!」
いつのまにか眠っていたようで、起きると翔のお迎えの時間だ。
急いで迎えにいくと、そこには………。
彼が翔と遊んでいる姿があった。
保育園になんて釣り合わないオーダーメイドのスーツを着て。
「あっ!ママー!!」
翔が手を振りながらこっちに走ってくる。
「ママ!あのね今ね、僕パパと遊んでたの!
今から、ご飯食べに連れて行ってくれるんだって!!!
どうして、今までパパいなかったの?」
胸がドキッとなった。
「………翔。
あの人はパ…」
「羅々。」
私の声を彼が遮った。