運命。
「羅々、聞いてくれ。
俺は今、親父よりも力を持っている。
そして、3年前より気持ちも強くなっている。
………君と翔と本当の家族になりたい。
俺と結婚して下さい。」
ずっと夢に見ていた言葉だった。
どこかで期待していた言葉だった。
いつか、彼は私に言ってくれるんじゃないかって………。
その言葉を彼は今、私に言ってくれている。
もちろん、答えは決まっているじゃない。
「…はい。よろしくお願いします。
こんな私で良いのなら…。」
「俺には羅々だけだ。
生まれ変わっても、俺はまた君を見つけるよ。」
そう言って彼は、私を抱きしめたのだった。