運命。
再会
「桜木 羅々と申します。以前は、白鷺グループ系列の会社で務めておりました。」
翔を保育園に入れた後、面接に向かう。
けっこう、大きい会社だが彼はいないと思う。
「白鷺グループかー。ここと一緒だね。ちなみに、ここは白鷺グループの本社だけど。桜木さんは、秘書みたいなのできる?」
ちょっと待って!?
ここ、本社だったの!?
もし、彼がいたら………。
「資格は持っていませんが、形だけならばできると思います。」
以前も、総務課にいながら時々副社長の秘書をしていたから経験はある。
「じゃあ、桜木さん。採用します。さっそく明日から来てください。」
「ありがとうございます!!!」
面接官の人に何回も頭を下げてから、私は会社を出た。
少し複雑な思いだが。