運命。
淡いピンクのリクルートスーツ。
3年前まで来ていたスーツ。
妊娠したから入らないかもと不安だったが、太っていなかったためスーツは普通に入った。
「すいません。桜木 羅々と申します。」
女の私でも惚れてしまいそうな綺麗な受付嬢の人に声をかける。
「はい、お話は伺っております。そちらのエレベーターで、最上階へとお上がり下さい。」
「分かりました。ありがとうございます。」
最上階!?
最上階って彼の部屋がある階じゃない!?
私、まさか………彼の秘書になるとか!?
内心、すごくハラハラしながら、羅々は最上階へと向かった。