運命。


"バシンッ"


乾いた音がなる。



「最低………。」


私は、泣いて社長室を飛び出していた。
それからはどこをどう歩いて帰ったのか覚えていない。
ただ、むしょうに悲しかった。







「理人様、あの言い方はいけませんよ。」


「分かってる、分かってるんだ。でも、羅々の事になると自分を制御できなくなる…。
どうすればいいんだ…………。」


林は理人の発言を聞き、これは恋に落ちていると思った。


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