置手紙
そんなやりとりをしながら長い廊下を歩くと、第二音楽室のプレートが見えてきた。

ドアはしまっていて、中に人がいる気配はない。

「これ本当にいる?」

「いないんじゃないの?開けてみようよ」

「待って。開けていたときのために、何話すか考えておこうよ」

「手紙見てきたんですけどって言えばいいんだよ」

私が尻込みしているうちに、雪はドアをあけた。

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