置手紙


「ぼーっとしてたね。何、またあの手紙のこと考えてたの?」

雪が私の前の席に座りながら顔を除き込む。


「これ書いたのって誰かなって気になるんだよね」

告白でもなく友達って不思議…。


うーんと考えたあと雪は首を傾げながら

「ならさ、私も気になるし一緒に見に行く?その人」


こう言ったのだ。


私は信じられないと言ったように目を見開いた。


心配症の雪なら絶対だめって言うと思ってた……。


「いいの?」


「私も気になるから!ただそれだけだよ」


意外だと言ってたのがバレたように言った。

「で?行かないの?」


「行く!今日の放課後!早速行こう!!」


えへへ、楽しみだなぁ。
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