それでもあなたと結婚したいです。
「いいですよ!是非お願いします!凄い!何か一歩進みましたね!プロレスも無駄じゃ無かったかな?」
「今日はもう遅いですから寝ましょう。」
「あっはい!」
そのまま手を引かれベットに入る。
千春さんに負担が掛からないようになるべく端の方に横になった。
「花枝さん。こっち……」
あっとゆうまに千春さんの懐の中に閉じ込められた。
「どうしてそんなに端に寄るんですか?」
耳元で囁かれる声は相変わらずぞくぞくするほどの響きを放っていて私の欲望に火をつける。
「あの……千春さん……そんな急に無理しなくても大丈夫ですよ。黒木先生も時間を掛けてって言ってましたし。ゆっくりで……」
「花枝さん、何か勘違いされてませんか?身体は言うこと聞かなくとも、私の心は、貴女の事を愛しいと思い、誰にも触られたくないと嫉妬するくらいは独占欲があるんです。だから俺からあんまり離れないで……。」
ドクンッ
抱き締められて、触れられた所からどんどん熱くなる。
その夜は一晩中抱き締められて眠った。
少しでもお互いを知りたくて、感じたくて……。
抱き合うことが今の私達に出来る精一杯だった。