それでもあなたと結婚したいです。
「別にそんな風に思ってないけど………。」
「その噂、前付き合ってた人の奥さんが流したの。半分位はデマだけど。」
「何だよそれ!やられっぱなしかよ!お前が?」
「身体だけの付き合いだったけど、取っちゃったのは私だから……別にいいのよ。あれ以来何も言って来ないし。私、仕事出来るから、噂話って事で上も問題にしないでくれたし。」
「何だよそれ!お前が営業成績がいいのって……。」
「あったり~!!どうしても止められない癖があるから、仕事だけはちゃんと実績積んどかなきゃね~!」
「お前ってすげぇんだか、バカなんだか、わかんねーな。」
「簡単よ。ただのバカよ。」
「報われねーな。」
「恋愛なんて本気になったらバカを見るわ。今のあんたみたいにね。」
「そんなのまだ、分かんねーじゃん!」
「はい、はい。さぁ、もう帰るよ!何か飲む気分じゃ無くなったわ。あわよくば今夜は、寂しそうなあんたの相手をしてあげようと思ったのに、こんなに酔いが覚めたら無理だわ。」
「ぶぅーーーーーー!!なっ何言ってんだよ!!」